ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局（ＰＡ）は２日午前３時から、ハドソン川をはさむ橋やトンネルの通行料の値上げを施行した。
マンハッタン区北部のワシントンハイツとニュージャージー州フォートリーを結ぶジョージ・ワシントン橋を始め、ゴーサルズ橋、ベイヨン橋、アウター横断橋、ホランド・トンネルの通行料がそれぞれ１ドル〜13ドル引き上げられる。
また、料金自動徴収システム（E-Zパス）の利用では、平日ピーク時午前６〜10時、午後４時〜８時、そして週末ピーク時午前11時〜午後９時の間は現行の9.50ドルから10.25ドルに、それ以外のオフ・ピーク時は7.50ドルから８.25ドルに引き上げられる。
新料金に対し多くの橋やトンネル利用者の間では不満が募っている。ある市民は、「E-Zパスの料金だけで月440ドルも掛かっている。その中に駐車料金やガソリン代は含まれていない」とし、自動車の維持が困難であると怒りを露にした。
また全米自動車協会（ＡＡＡ）は、今回の値上げによる追加歳入は橋、道路、トンネルの維持管理費に充てられるべきだが、ＰＡは世界貿易センタービルなどの不動産建設プロジェクトに資金を回していると指摘。道路交通の改善などに関係のない不当なものに充てられたとして昨年、ＰＡを訴えている。
