米連邦地裁は27日、フィリップモリスやR. J. レイノルズなどの大手たばこ会社に対し、喫煙が健康にもたらす悪影響について長年米国の消費者をだましてきたことを、広告や商品ラベル、企業ホームページを通じて告知するよう命じた。
今回の判決を受け、各たばこ会社には「喫煙によって、毎日1200人の米国人が死亡している」「受動喫煙によって毎年3000人以上が命を落としている」「喫煙は、心臓病、肺気腫、急性骨髄白血病、がんの要因になる」「喫煙するとニコチンが脳を変えてしまい、禁煙が難しくなる」といった健康被害を明確にする文言の掲載が義務付けられる。
グラディス・ケスラー裁判官は、各たばこ会社が「1964年までには喫煙が肺がんや他の疾患につながることが科学的に証明されていたことを認知していたにも関わらず、その危険性を隠した」として、有罪判決を下した。
現時点で、たばこ会社が上訴するかは未定。