ニューヨーク市立大学バルーク校附属高校と兵庫県立伊丹高等学校の交換交流がこのほど合意され、13日、伊丹高校の学生代表団(15人)が訪米し、交流プログラムを開始した。
同日、両校の生徒は在ニューヨーク日本国総領事館で顔を合わせ、同地の廣木重之大使を表敬訪問した。
代表団を引率する伊丹高校の秋田久子校長は英語でのあいさつで、37年前に自身もニューヨークを訪れた話を披露。「当時と今ではいろいろなことが変わっているけれど、〝トモダチ〟という(日米の)関係は変わっていない」と述べ、今回の交流の実現を喜んだ。
初めてニューヨークを訪れた小北風夏さん(17歳)と土井桃歌さん(16歳)は、米国の文化に興味があったため今回のプログラムへの参加を決意したといい、「(米国家庭での)ホームステイは緊張するけど、たくさんの思い出を作りたい」と意気込みを語った。
また、バルーク校附属高校のアリシア・ペレツ・カッツ校長は「教科書だけでなく、世界から学ぶことはとても大切」とし、「今回の交換交流が両校の生徒らにとって有意義なものになると確信している」と話した。
代表団は17日まで滞在。バルーク校附属高校の教師および生徒の家庭でホームステイをしながら、現地校の授業へ参加したり、親善交流夕食会などに出席する。
伊丹高校は2003年にイラク北部で銃撃を受け死亡した奥克彦大使の母校で、今回の交流は同大使の意志を継いで実現した。