「サンディ」被災ペットを助けたい 保護団体らが飼い主探し

 昨年10月末に米東部に甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」によって飼い 主とはぐれた多くのペットが、2ヶ月以上経った今でも飼い主や里親を探している。
 これらの猫や犬、フェレット、鳥などのペットはアメリカの動物保護団体である米国動物虐待防止協会(ASPCA)により、ブルックリン区のベッドフォード・スタイベサントの「サンディ」被災ペット用施設で保護されている。多くは同団体によって救出されたり、被災後の飼い主の生活苦を理由に預けられたペット。
 ASPCA職員はフライヤー配布や新聞、ラジオ、オンライン広告などにより飼い主や里親を見つけようとしているが、救出された280匹のうち140匹の飼い主が見つかっておらず、状況は厳しい。
 ASPCAの活動とは別に、フェイスブック上に「The Hurricane Sandy Lostand Found Pets」という専用ページを設けているボランティア団体もある。これにより、保護されたペット約500匹のうち174匹が無事に飼い主の元に戻ったものの、思うようにいかない飼い主探しの現状に心を痛めている。