米IT大手グーグル社は8日、ニューヨーク市チェルシー地区全域で高速インターネットを利用できるWi-Fi接続サービスを無料提供することを発表した。地区全体に無料Wi-Fiネットワークが建設されるのは、ニューヨーク市で初。
同サービスはチェルシー地区の再開発を行っているChelsea Improvement Company(CIC)と共同出資および提供され、ハイラインやガンズボールト・プラザを含む、ガンズボールトと19丁目、8番街からウエストサイドハイウェイの間の地域の室外で、7000人以上の周辺住民や数千人の訪問者が利用できるようになる。
チェルシー地区の低所得者用の公営団地フルトンハウス内のいくつかの建物内でもWi-Fiネットワークを利用できるが、室内にシグナルが届く保証はない。
発表会見に同席したニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員は、「マンハッタンも、テクノロジー産業の最先端を走る都市リーダーの仲間入りができる」と無料Wi-Fi導入を歓迎した。
ニューヨーク市当局はミッドタウンなどの他地域にも無料Wi-Fiをする意向だが、ブルームバーグ市長は、「誰かがWi-Fiコストを担わないといけない。問題は誰が払うかだ」と金銭面での問題を指摘した。
チェルシー地区のWi-Fiネットワーク建設には14万9000ドル、維持費には月額5万1000ドルがかかる見込み。2年間契約でグーグル社が3分の2、残りのコストはCICが担う。