1月第4週目は、トライステートエリアに過去2年で最も厳しい寒波が襲来し、しばらく留まることが判明した。市当局は暖房システムなどが未だ回復していない大型ハリケーン「サンディ」被災地エリアの住民や、高齢者にとっては“危険な寒さ”になりかねないとして、近隣のシェルターへの避難を喚起している。
市ではこの寒波と共に訪れた比較的弱い冬の嵐を受け、ロングアイランドでは22日午前、3インチ(7.6センチ)以上の積雪が確認されている。特に22日夜から23日朝にかけては冷え込みが厳しく、各地の最低気温は摂氏マイナス4〜6度となった。また23日未明には、セントラルパークでマイナス11度が観測された。寒風も伴ったため、体感温度がマイナス31度となったエリアもあった模様。
今週は週間を通して日中の平均気温がマイナス4〜7度となる見込み。米NBC局の気象予報チームはトライステートエリアの住民に対し、外出する際には5本指の手袋よりも指先を暖かく守るミトン手袋の着用や、肺に冷たい空気が流れ込まないように口を覆うなどしてしっかり防寒するよう注意を呼び掛けている。また、体熱の約40%は頭皮から出ていってしまうため、帽子を被ることも強く勧めている。
同チームは今週末にも再度冬の嵐が到来し、冷たい雨や雪をもたらす可能性を示唆している。現時点では、市内外で25日夜から26日午前にかけ降雪する見込みであると伝えている。
過去2年で最も気温が低かったのはマイナス10.5度を記録した昨年1月24日で、ニューヨーク市史上最低は、1934年2月に観測されたマイナス26度だった。