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2013.01.28 NEWS NY

極小空間でも暮らし快適に NY市の住居デザインコンペ

©MUSEUM OF THE CITY OF NEW YORK

 ニューヨーク市の慢性的な賃貸住宅数の不足を解消するため、同市のマイケル・ブルームバーグ市長が昨年立ち上げた住宅開発デザインコンペの入選発表式が23日行われ、Monadnock Development LLC、 Actors Fund Housing Development Corporation、nARCHITECTSの共同チームによる作品が最優秀賞に選ばれた。

 同プロジェクトは市の住宅保全開発局が推進するもので、キップスベイ(マンハッタン区東27丁目周辺)に単身者または2人用の住宅として、275〜300平方フィートの超小型アパート(マイクロユニット)の賃貸ビルを建設するというもの。
 市には1〜2世帯用物件が180万軒あるが、ワンルーム(スタジオ)や1ベットルームは100万軒しかない。また他都市と比較して家賃が高いため、他人と共同で生活するルームシェアが普及しているが、独身のビジネスパーソンを中心に、小型でも一人暮らしができる安価な物件が欲しいという多くの要望が市に届けられていたため、今回のプロジェクトが始動した。市は2015年の完成を目指す。
 現在市の人口は800万人だが、30年には1000万人超となる見通し。
 プロジェクトの採用デザインは、ニューヨーク市立博物館に展示されている。

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