「虫歯が神経に近いので、痛みも無いのに神経を取る」となると、金銭的にも、精神的にも大変。だが「フィフス・アベニュー・スマイルズ」では、顕微鏡を使いながら、極力神経を取らないで済む治療をしてくれる。今回は、この画期的な処置についてご紹介。
高度な顕微鏡技術で実現 神経取らずにできる虫歯治療
神経除去で歯が弱くなる?
歯神経を除去すると歯は脆くなり、割れ易くなるそうだ。その弱くなった歯をカバーするためには、神経を取った歯を削って芯棒(core)を入れ、さらにセラミック・クラウンなどで被せる必要があり、数千ドルという高額な治療費が掛かるという。
また神経を除去した歯の、歯茎の中に隠れている歯根が、長い期間で茶褐色に変色する可能性もあり、その結果、歯根が歯茎から薄黒く透けて見えてしまうことも。ある研究では、神経除去した歯が10年後に抜歯になったケースは、7%にも及ぶという。
マンハッタン区の中枢、ミッドタウンに位置する「フィフス・アベニュー・スマイルズ」では、高性能顕微鏡を使い、神経を極力取らない虫歯治療を提供。「神経のある歯なら、新たな虫歯や知覚異変をキャッチできるので、できるだけ永く使えるようにしてあげたい」というDrウエダの信念に沿い、神経が持つ自然治癒力を最大限に利用して行う「iFormula(アイ・フォーミュラ)」を取り入れている。
iFormulaで神経を取らない努力
「iFormula」とは、長年の文献分析に基づき〝顕微鏡で虫歯を除去、抗菌剤を塗布し、虫歯を再石灰化(治癒)させる方法〟。これにより、難易度の高い治療の成功率も格段に上がり、ほかの歯科医に神経除去を薦められた患者も、神経除去せずに済んだ例もある。
Drウエダによるとその成功の秘密は、
❶4倍程度しか拡大できないルーペではなく、顕微鏡の10倍の拡大視で神経ギリギリまで虫歯を除去することができる
❷神経除去を薦められる歯は元々虫歯が大きく、歯冠部の完全封鎖は肉眼では難しいが、顕微鏡の6倍拡大視を使えば容易になる
❸経過観察で大切なのは、歯に新たに生じるヒビの検査。ヒビが入るとミクロン単位の虫歯菌は歯の奥深くまで進入し、新たな虫歯を作り易い。ルーペでは見逃し易いヒビも、顕微鏡では発見が容易になる—
ということ。日本では「3MIX」などが有名だが、iFormulaは抗生物質を全く使わないので、耐性菌問題も無く、アレルギーの方や妊婦、子ども、高齢者にも安心だ。
「とても細かい作業ですが、これまでにも多くの患者さんの神経を救って来た経験がある。早期に来ていただく方が、処置は簡単」とDrウエダ。歯に痛みや違和感を感じた時には、心強いDrが頼りになってくれるだろう。
■問い合わせ
◎Fifth Avenue Smiles
18 E 50th St, 8Fl
(Bet Madison & 5th Ave), NYC
212-759-5888
診療時間:月・火・木〜土:9am〜5pm