米バスケットボール協会(NBA)ニューヨーク・ニックスの本拠地となっているマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)を所有するMSGカンパニー(MSGC)がこのほど、ニューヨーク市が定めた規格の約2倍となる電光掲示板の設置の許可を、市当局に要請していることが判明した。同社はMSGを“第2のタイムズスクエア”と位置づけたい意向。
MSGC代表陣は、同市第5地域委員会へのプレゼンテーションの中で、現在、同市が設けている40フィートという規定の約2倍となる77フィートの大型発光ダイオード(LED)を搭載した巨大掲示板をMSG東西南北の街路に面した壁4カ所に設置する権利を求めている。
掲示板には、MSGのイベント情報や広告が表示される予定。同計画を先導するアーバン・デザイナーのシドニー・ニールソン氏は、「MSGがマンハッタンのシンボルとしての役割を増大させ、建物の外にいる歩行者も楽しめるような外観にしたい」と方針を述べた。
一方、同委員会委員長のラジュ・マン氏は、「同地はタイムズスクエアとは違い、周辺地域に駅や住宅街があるため、大型掲示板の設置はふさわしくない」と反論している。
大型掲示板の設置は同社が総額10億ドルを投じて実施するアリーナおよび周辺地域の開発計画の一環で、MSGCは同案と併せて、敷地周辺のベンチの数を大幅に増やし、“市民の憩いの場”を作る計画も打ち出している。