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ニューヨーク市内で25日、2件の地下鉄人身事故が発生。過去6日の間には7件が報告されており、今週だけでも9件の事故があったことが判明した。ことしに入り事故が相次いでいるため、地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は有効な防止策の導入を急ぐ。
市当局によると25日午前5時半ごろ、クイーンズ区ウッドサイドの駅で身元不明の男性がマンハッタン行きの線路に飛び降り、自殺を図った。男性は一命を取り留めたが重体で、現在もエルムハースト病院で治療を受けている。
また同日午前、マンハッタン区ハーレムでも女性が線路に飛び降り、自殺を図った。女性も重傷を負ったが、命に別条はないという。
ニューヨーク市の地下鉄ではことしに入り、すでに29件の人身事故が発生し、13人が死亡している。これを受けMTAは、駅構内や車両内に「列車を待つ際には、なるべく線路から離れること」「線路に所持品を落としたら、まずは係員に申し出ること」などと書かれたポスターを掲示したほか、構内アナウンスで注意を喚起している。
だが、多くの地下鉄利用者はそれだけでは事故は防げないとして、MTA側により効果的な措置を取るよう要請している。
非営利団体ストラップハンガー・キャンペーンのメンバーらは、「運転士は駅に車両を乗り入れる際には、もっとスピードを落とすこと」で、人身死亡事故の削減が図れると指摘する。
MTAは今後、プラットフォームに透明の可動式ドアを設置したり、線路上の障害物を感知し運転士に伝達するシステムを試験的に導入する意向を明らかにしているが、施行の目処は立っていない。
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