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ニューヨーク市のブルックリン区やニュージャージー州エリザベスをはじめ、世界中に多数の店舗を構えるスウェーデン家具大手のイケア(IKEA)は25日、チェコ当局の検査により、店舗併設のカフェレストラン内で提供していた牛肉と豚肉のミートボールから馬肉が検出されたことを受け、欧州21カ国の店舗での商品の提供・販売を中止したと発表した。
米国内の店舗では、問題となっているミートボールの供給元であるスウェーデンの製造業者とは別の仕入れ先から調達しているため問題はなく、提供・販売中止にはならないという。
IKEA北米地区の広報担当であるモナ・アストラ・リス氏は声明で、「我々の調査によって、北米で販売されているミートボールは牛肉と豚肉のみを調合していることを確証できている」と明言している。
広報担当のイルヴァ・マグヌソン氏によると、同社が2週間前にミートボールを含むさまざまな冷凍食品の検査をした際には、馬肉の混入は確認されなかった。そのため、チェコ当局の検査結果の再確認をするために、今後新たに検査を実施すると、同氏は述べている。
リンゴンベリージャムとマッシュポテトが添えられたミートボールはスウェーデンの定番料理で、同社に併設するカフェ内で提供されていたほか、持ち帰り用食材としても販売されていた。
欧州ではことし1月中旬にアイルランドの食料品店舗で販売されている牛肉のハンバーガーから馬のDNAが検出されたことをきっかけに、馬肉混入スキャンダルで各国の食品業者が対応に追われている。
不正表示問題を受け、欧州連合(EU)当局は食料品のラベル表示に関し、より厳格な規制を導入する案を議論している。
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