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2013.03.06 NEWS

ひき逃げ事故の赤ちゃん死亡ユダヤ人地区で悲しみ広がる

 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は4日、3日未明にブルックリン区で発生した妊婦とその夫が犠牲になった交通事故で、帝王切開手術により一命を取り留めた赤ちゃんが脳挫傷と臓器損傷により、搬送先のマンハッタン区ベレビュー病院で死亡したことを明らかにした。正統派ユダヤ教徒が多く住むウィリアムズバーグで起きた惨事に、コミュニティは深い悲しみに包まれている。

 NYPDは5日までに、ニューヨーク市在住のジュリオ・アセヴェドという男を重要参考人に指定している。容疑は自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)。関係筋によると、男は知人らに近く自首する意向を示しているという。

 死亡したのは、ネイサン・グロウバーさん(21歳)と妻レイジーさん(21歳)。2人を乗せたタクシーが、交差点で男が運転する一般乗用車に側面から衝突された。目撃者の話によると、タクシーの後部座席に座っていたレイジーさんは衝突の衝撃で車外に投げ出され、近くに駐車していたトラックに叩き付けられて即死した。タクシーの運転手は軽傷だった。この日はレイジーさんが体調不良を訴えたため、ネイサンさんが付き添い病院へ向かう途中だったという。

 4日にはユダヤ人地区にある礼拝堂シナゴーグで葬儀がしめやかに執り行われ、約1000人が参列し、故人を偲んだ。

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