マンハッタン区グランドセントラル駅では19日から、「ジャパン・ウイーク」が開催されている。ことしの目玉は「駅弁」。日本全国各地の名産を使った、ニューヨークにある9つの有名日本食レストランの特製「駅弁」(12ドル〜25ドル)が人気を集めている。
初日となるこの日は、神戸牛をメーンにしたMEGUの「幕の内弁当(16ドル)」や、北海道の蟹をふんだんに使った蕎麦こうの「蟹めし(12ドル)」などが次々と売り切れた。
駅近くの法律事務所で働くジョナサン・ストラドリングさんは同僚らと訪れ、「日本に住んでいたこともあるので、駅弁はもちろん知っている。今日のランチは蟹めし!」と笑顔で語った。
また夕刻からは、チケットを購入すれば90種類もの日本酒や焼酎の中から、5種類を選んで楽しめる「立ち飲み屋」もオープンし、仕事帰りに立ち寄ったニューヨークのビジネスパーソンらの姿も数多く見受けられた。
特設ステージでは、着物の着付け、日本舞踊、琴や雅楽の演奏など日本文化にまつわるパフォーマンスが披露された。また鎧兜を身に付けての記念撮影や、最新鋭の新幹線の速さや快適さを3Dめがねをかけて体感する参加型アトラクションのコーナーも登場。
日本への観光を誘致する旅行会社の案内コーナーなども設けられ、ブルックリン区在住のジュリー・ラロックさんは、「東京にできた新しいタワー(東京スカイツリー)をテレビで見た。日本の高層ビル建築やテクノロジーはすごい! いつか日本に行ってみたい」と帰宅する電車の時間も忘れて楽しんでいた。
日本の食や文化などが楽しめる同イベントは、21日まで開催。