デニーズがNY進出計画 近隣住民からは反対の声

 全米最大規模のファミリーレストランチェーン、デニーズが、マンハッタン区初の店舗をオープンする計画を立てていることがこのほど、明らかとなった。地元オンラインサイトDNAinfo.comが伝えた。

 同サイトが入手した情報によると、デニーズは昨年、ロウワーマンハッタンにあるニューヨーク市庁舎から道をまたいだ23階建て高級コンドミニアムの1階部分の賃貸契約を、不動産会社のババエフ・グループと交わした模様。また同社は、ビールやワインなどの酒類を販売するためのリカー・ライセンスを、同地域を管轄する市第一委員会に申請したとのこと。
 だが同委員会あてに、建物の住民や近隣住人からは苦情も届いている。

 ある人は、「高級カフェや飲食店なら歓迎するが、安いイメージの強いデニーズが入ると地域の景観が悪くなってしまう」と反対する。
 全米規模でチェーンを展開するデニーズの食事は価格が手頃で、店舗の大多数が24時間営業であるため、近くにあるペース大学の学生の溜まり場になり、閑静な通りの雰囲気が一変するのではないか、と懸念する人も多い。

 同社の広報担当は、新店舗に関するコメントは控えているが、「フランチャイズ店の中には24時間営業を行わない店舗もある」と答えている。また同社のニューヨーク進出は長く検討されてきたが、「今の段階ではまだ計画で、すべて決定したわけではない」とも話した。