米中枢同時テロで倒壊した世界貿易センタービル(WTC)跡地に建設された9.11記念博物館は3月より、事前の入場予約に2ドルの手数料を課す新たな料金システムを導入した。予約はインターネットか電話で行うことができる。
同館のジョー・ダニエルズ館長は新料金システムについて声明を発表し、「運営業務に必要なコストをまかなうため、事前予約に限り料金を導入することになった」と述べた。
公式サイトによれば、有料予約システムは一時的なもので、一部の建築工事が完了するまでの間、実施されるという。
一方でテロの被害者からは、入場に料金を課すのは博物館の本来の目的に反するとして反対の声が上がっている。消防士だった息子を亡くしたジム・リッチさんは取材に対し、「亡くなった人を利用して利益を上げているようで、気分が悪い」と語った。
同館への入場当日券は無料だが、人数制限があり定員に達し次第、同日の受け付けは終了となるため、確実に入場したい人は予約を行う必要がある。