4月22日はアースデイ 米で「ビーガン」製品が人気 健康だけでなくエコ効果も

 地球と健康に優しい「ビーガン」製品が、米国内で人気を呼んでいる。
 ビーガンとは主に、肉や魚だけでなく卵、乳製品、ハチミツなど動物性の食品を採らない食事法を指すが、化粧品や服飾品、日用品についても、材料や実験に動物を利用しないこのようなビーガン製品が健康や地球環境に配慮する消費者から高い人気を得ている。

 ショッピングサイトのveganstore.comでは、食品だけでなく、コンタクトレンズの洗浄液から避妊具に至るまで、材料や製造過程で動物を利用しないビーガン製品を販売している。
 サイト運営者であるアンドレア・ムラクさんはビーガン製品の利点について、「動物を利用していないだけでなく、生物分解やリサイクルが可能で、包装も最小限に抑えている。また、オーガニックであることがほとんど。工場式畜産による土地や水資源の無駄使いの減少にもつながるため、地球環境にとても良いことがたくさんある」と説明する。

 欧州連合(EU)圏内ではことし3月以降、動物実験を用いて開発された化粧品の販売が全面的に禁止されるなど、無駄な動物実験の廃止に向けた動きが世界的に広まりつつある。米国では約2280万人がベジタリアン(肉や魚を採らない菜食主義)で、うち約100万人がビーガンと言われており、女優のナタリー・ポートマンさんなど、ビーガン製品を積極的に利用する著名人も多い。