ブルックリン植物園で27日と28日の両日、恒例の「桜祭り」が開催された。ことしで32回目を迎えた同イベントには国籍や年齢を超えた延べ6万人のニューヨーカーらが来場。暖かな日差しのもと、春を待ち望んでいた多くの人々が日本特有の文化である“花見”を満喫した。
会場では花見だけでなく、さまざまな日本文化を体験できるブースも設けられた。メインステージでは太鼓、日本舞踊、アニメキャラクターを中心とするコスプレファッションショーなどのパフォーマンスが注目を集め、子ども向けイベントエリアでは漫画や折り紙などのワークショップも行われた。
また日本食の弁当や和菓子の販売コーナーには長い列ができ、古着の着物や花かんざし、お香などを珍しそうに手に取り、買い求める米国人の姿も多く見られた。
同植物園は1910年に設立され、15年には日本庭園が完成。21年には最初の桜の植樹が行われ、100年を超えた今では42種類220本にも及ぶ桜の木を有する、ニューヨークを代表する桜のメッカとなった。