ブラジャーは不要? ニューヨーカーは懐疑的

 フランスで行われた研究の「ブラジャーの着用は役に立たない」という結果が、各地で話題を呼んでいる。

 この研究は、過去15年にわたって330人の女性を対象に行われたもの。従来、ブラジャーを着用することは乳房が下がるのを防いだり、肩こりを軽減する効果があると考えられてきたが、研究を行った科学者らによると、このような効果は実際には期待できないという。反対に、普段着用しない女性は胸筋が鍛えられ、胸の位置も高く保たれているという結果が出た。

 ただし、「胸の位置を保つために夜もブラジャーを着けて寝た」という伝説を持つ女優マリリン・モンローを生んだ米国では、「ブラ不要論」に懐疑的な女性がまだまだ多いようだ。ニューヨーク市レノックス・ヒル病院のケリー・ピーターソン医師は、「個人的には、ブラで支えなければ重力が胸の組織に作用して胸を引き下げる、と考える方がピンとくる。今のところノーブラに転向する気にはならない」と語る。
 また、市内の下着専門店で働く女性は取材に対し、「ブラジャーを着けた方が見た目も気分も良いはず。ブラジャーはわれわれ女性の救世主」と語った。

 フランスの研究も一考に値するが、ニューヨークの女性たちがブラジャーを手放す日はまだ先のようだ。