NJ州知事、減量手術を受けていた 狙うはホワイトハウスか?

 巨体で知られるニュージャージー州のクリス・クリスティ知事が7日、ニューアーク市で行われた会見で、ことし2月に「ラップバンド手術」と呼ばれる減量手術を受けていたことを明かした。知事は2016年に行われる次期米大統領選挙への出馬が噂されており、「巨漢=不健康、自己管理ができない」というイメージを払拭するために今回の手術に至ったのではないか、と憶測されている。

 今回、同氏が受けたラップバンド手術とは、胃の上部に特殊なシリコンバンドを巻き付けるというもので、施術後は少しの食事量で満腹感が得られるため、減量が実現できるとされる。

 米国医師会雑誌に昨年掲載された研究によれば、もう一つの主な減量手術である「胃バイパス手術」と比較して、ラップバンド手術は合併症の発生率が大幅に低く、より安全な方法とされている。
 ただし、胃バイパス手術では平均18カ月で望み通りの減量を実現できるのに対し、ラップバンド手術では36カ月を要することも分かっている。
 また、バイパス手術では2〜3日の入院が必要になるのに対し、ラップバンド手術は基本的に入院なしで行われる。
 クリスティ知事は時間はかかるものの安全性が高く、最短で仕事に戻ることができる手術法を選択したことになる。

 知事は体重を公表していないが、関係筋によると術後約3カ月で約390ポンド(18キロ)の減量に成功したとされる。