NYで“日本の祭り”楽しむ ジャパンデー、盛況のうちに幕

 日本文化の啓蒙と日米交流を目的とした「ジャパンデー」が母の日にあたる12日、マンハッタン区のセントラルパークで開催された。第7回目を迎える今回は延べ4万5000人が来場し、ニューヨークに居ながらにして、“日本の祭り”を堪能した。
 イベントは2部構成で行われ、午前8時からの4マイルマラソン「ジャパン・ラン」には、約5000人がエントリー。悪天候に見舞われたものの、男女計4796人が完走した。

 午前10時半からの「ジャパンデー・フェスティバル」では、習字や折り紙、浴衣の着付けなど日本特有の文化や遊びが体験できるコーナーが設けられ、子どもたちが楽しみながら日本について学ぶ姿があちこちで見受けられた。
 また特設ステージでは、日米で活動しているアーティストのエミ・マイヤーさんやカイリーさん、MIREIさんらがパフォーマンスを行い会場を盛り上げたほか、日本テレビの人気番組「のどじまんザ!ワールド」で優勝経験のあるクリス・ハートさんやニコラス・エドワーズさんらが美声を披露した。

 迫力のパフォーマンスで多くのニューヨーカーを魅了して止まない僧太鼓は今回、9歳の天才ストリートダンサー、リベラ・海くんとの異色のコラボレーションを披露。日米の文化が融合した新しい形のエンターテインメントに、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
 3年前から友人と欠かさず来場しているというクイーンズ区在住の高校生アリスさんは、「些細なことがきっかけでジャパンデーに来るようになったけど、日本のことを知れば知るほど、好きになる。大学生になったら日本へ留学し、将来的にはアニメのことだけではなく、米国で日本のさまざまな魅力を伝える仕事に就きたい」と語った。