米連邦政府が8日に公表した全米の医療費データによると、ニュージャージー州は全米で2番目に医療費が高い州であることが明らかとなった。最も高かったのはカリフォルニア州だった。
同データは、心不全や肺炎など主要な疾患の治療に対し病院側が請求する費用を、州単位および病院単位で比較したもの。このような情報が無料で国民に開示されたのは今回が初めてのことで、来年から実施される医療費負担適正化法(Affordable Care Act)の下で、医療費設定の透明化を図る意図がある。
比較されているのは病院側が提示する希望価格で、この金額が保険会社との交渉の土台になるほか、メディケア支給のための計算式にも用いられる。
データによれば、ニュージャージー州の中でも特に治療費が高額なのはセコーカス市のメドーランズ・ホスピタル・メディカル・センターとベイヨン市のベイヨン・メディカル・センターで、両院では全国規模でもトップレベルの高額医療費が請求されていることが明らかになった。
また、同州内の他の病院では治療費の金額に大きな開きがあることも判明している。例えば、膝または臀部の代替手術に対して病院が提示する治療費は、カムデン市の病院で20万3000ドルのところを、ポンプトン・プレーンズではわずか4万1800ドルだった。
同州の医療費に関する情報は、同州の公式ウェブサイト(nj.com)で閲覧できる。