昨年10月末に米東部を襲った巨大ハリケーン「サンディ」の被害に遭い休館を余儀なくされたコニーアイランドの人気観光スポット、ニューヨーク水族館が、メモリアルウイークエンドにあたる25日より、部分的に営業を開始することが分かった。
サンディ被災当時、水族館の水槽タンクには油や瓦礫が含まれた海水が流れ込み、非常用発電機も機能しなかったため、関係者らは再び営業ができる日が来るのか懸念していたという。今回は幸いにも館内の80%は被害を免れているが、沿岸部での営業を続けるためにも今後はハリケーンや高潮に耐えうる構造の水族館を再建築する必要がある。
運営が再開される一部コーナーには、ベリーズの海の生き物を展示した「グローバーズ・リーフ」やフィジーの珊瑚礁、東アフリカのグレートレイク、アマゾンの湿地帯の展示などが含まれる。屋外ではセイウチ、アザラシ、オットセイを見学できるほか、アシカのショーも行われる。また教育プログラムも部分的に再開される。
館長のジョン・フォレスト・ドーリン氏は、「職員は水族館の営業再開、そしてコニーアイランドの復興を目指し、日々尽力してきた。これも同地域の住民の支援のおかげ」と住民へ感謝の気持ちを述べた。