ニューヨーク市の自転車シェアリングプログラム「Citi Bike(シティバイク)」の始動がいよいよ、メモリアルウイークエンドにあたる25日に迫っている。ハリケーン「サンディ」や資金繰りなどの影響を受け過去に2度先送りにされてきたが、このたびようやく始動に漕ぎ着けた。
同プログラムを運営するニューヨーク市交通局(DOT)は、市内の走行車両が少なくなるメモリアルデーの週末の間に、シティバイクの利用者に自転車用道路を走ることに慣れてもらおうという狙いがあるようだ。
先月、同プログラムの年間パスが発売された際には、2日間で5000人が購入したことから、DOTでは25日はプログラムを心待ちにしていた数千人が早速利用すると見込んでいる。
市はマンハッタン区の59丁目以南やブルックリン区を中心に330カ所の自転車置き場(ステーション)を設置し、6000台の自転車を市民に提供する。今後もステーションを増やす構えで、最終的にはマンハッタン区全域およびクイーンズ区を含む600カ所のステーションに、1万台の自転車を用意する。
全世界でバイクシェアリングプログラムを設けている都市は約200あるが、ニューヨークはこのほど、体重制限を260ポンド以下とする特異なルールを採用したことで話題となっている。また、利用者にヘルメット着用の義務を課していない。