これに対し、各業界で賛否両論が飛び交うなか、米経済誌フォーブス(電子版)は、「ヤフーのタンブラー買収が正解である5つの理由」と題した論説を掲載し、話題となっている。
理由その❶タンブラーは広告収入よりサービスの質で勝負ができる
タンブラーのデービッド・カープCEOは、「収入を広告だけに頼るのは不本意」と話している。ヤフーがタンブラーに期待しているのは、サービスの質の向上に伴うユーザーの増加であるため、同氏は広告の数を増やさずに済む。
❷ヤフーはテクノロジー分野における偉才を獲得した
タンブラーの現CEOであるカープ氏は26歳という若さ、テクノロジー分野でのリーダーシップ、ずば抜けたソーシャルスキル、サービスとユーザーへの情熱を兼ね揃えている。同氏の成長は、ヤフーの成長にもつながる。
❸ヤフーの過去の買収失敗は関係ない
今回の買収を決定したヤフーのマリッサ・メイヤーCEOは、以前在籍していたグーグルでさまざまな買収案件を手掛け、成功してきた。昔のヤフーとは違う。
❹タンブラーの買収価格は妥当
タンブラーの利用者は全世界で1億860万人だが、先月のブログ閲覧者は121億人であり、モバイル端末からのアクセス数はフェイスブックやヤフーをも超えている。フェイスブックがインスタグラムを10億ドルで買収するならば、今回のこの11億ドルという買収価格は割安。
❺ヤフーはタンブラーのコンテンツに干渉しない
タンブラーのブログの中には、著作権侵害ともとれる内容やポルノ画像が掲載されることも多いが、ヤフーはカープ氏に運営を全て任せる方針で、干渉はしないことを明らかにしている。