ニューヨーク市運輸局(DOT)とニューヨーク州都市交通局(MTA)は、クイーンズ区内で特に交通渋滞の激しいウッドヘブン通りを走る市バスQ52番線とQ53番線のルートに、セレクトバスサービスを来年中に導入する計画があることを明らかにした。
同サービスが最初に同市内に導入されたのは2008年。特徴として、セレクトバスが近付いてきた際には自動的に青信号が長く続くように制御することで、信号待ちを極力回避できる。また利用者は、停留所に設置された券売機で事前に支払いを済ませ、乗車する際に運転手に領収証を提示するシステムになっており、乗車までの時間の短縮も期待できる。さらに、同バス専用のレーンも設ける構え。
MTA広報のケビン・オルリッツ氏は「同サービスの導入により、バスの走行速度と時刻表の信頼性が確実に増す」と述べた。
同市議会議員のエリック・ウーリッチ氏(共和党・オゾンパーク選出)は、「これらのサービスにより利用者の乗車時間が20%短縮されるため、今後より多くの市民が公共の交通機関を利用するようになるだろう」と、新サービスの導入を後押しした。