米サウスウエスト航空の旅客機に搭乗したニューヨークの高校生101人と付き添い教員8人が3日、客室乗務員の指示に従わなかったとして、離陸前に降ろされていたことが判明した。
一行は、ブルックリン区にある正統派ユダヤ教のエシバオブフラットブッシュ高校のグループで、騒ぎは卒業旅行へ向かうニューヨーク発アトランタ行きの機内で発生した。
サウスウエスト航空によると、生徒たちは離陸直前になっても席に着こうとせず、数人は携帯電話を使い続けたりと、機長を含む乗務員の指示に従わなかったため、同社は同機を降りるよう要請。このため、出発が45分遅れたとしている。
その一方で高校側は、旅行を楽しみにしていた生徒たちに対し、乗務員が過剰に反応し大げさに騒ぎ立てただけだと反論。安全規則に違反したと言われたことに対し、付き添っていた教員の1人、マリアン・ウイルガスさんは、「乗務員の指示に従わなかった生徒が降りるよう命じられるのは仕方ないが、グループ全体が罰せられることには同意できない」と訴える。またある生徒は、「自分たちがユダヤ人だから大事に至ったまで。生徒は全員指示に従っていた」と主張している。
一行はその後、複数の便に分かれ、乗り継ぎを含め12時間の長旅になったグループもあった。