日本の携帯電話大手ソフトバンクの投資子会社であるソフトバンク・キャピタルがこのほど、約5100万ドルの資金調達を完了し、その全額をニューヨーク州内のIT関連ベンチャー企業への投資に充てることを発表した。新ファンドの投資管理は、同社のパートナーであるジョーダン・レヴィー氏が中心になって行う。
ソフトバンクはこれまでにも、3億1500ドルでAOLが買収したニュースサイトのハフィントン・ポストや、ゲーム会社のOMGPOP、ソーシャル・マーケティング会社のバディー・メディア(それぞれジンガとセールスフォース・ドットコムが2億ドルと6億8900ドルで買収)など、ニューヨークを拠点とするベンチャーに投資を行い、成功を収めている。
ニューヨーク市は近年、ハイテク産業の新たな中心地となることを目標に掲げており、ことし2月に始動したIT系企業家支援プログラム「ウィー・アー・メイド・インNY」など、産業活性化のためのさまざまな取り組みを行っている。ソフトバンクによる今回のファンド設立は、そのニューヨークに焦点を絞ったものである。
なお新ファンドには、同州も出資している。