ニューヨーク市内で先週末、発砲事件が多発し、わずか48時間のうちに6人の死亡者を含む25人が負傷した。
市内5区のうち、ブルックリン区で12人、ブロンクス区で8人、クイーンズ区で4人、マンハッタン区で1人が発砲事件に巻き込まれ死傷したが、唯一スタテン島では報告がなかった。
被害者数が最も多かったブルックリン区では5月31日夜、ギャングに所属する17歳の少年が対抗するギャンググループのメンバーに向けて撃った流れ弾が、ベッドフォード・スタイブサントにある自宅アパートの前にいた小学5年生のタイロニ・マズィックちゃん(11歳)の首に当たった。タイロニちゃんは脊柱を損傷し、二度と歩けない身体となった。
その26時間後にはブロンクス区で、隣人の乳児を乗せたベビーカーを押していたサラ・リベラさん(15歳)の腿部に流れ弾が当たるという事件が起きている。
ことしに入り、市ではおよそ440件の発砲事件が発生しているが、先週末の48時間内に起きた事件だけでその5%を占めることとなる。だが、昨年同時期の発砲事件の被害者数は574人であるため、同時期比は23%減となる。