ヤンキースの入場者数が激減 主力選手の離脱などが原因
米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースの観客動員数が前年に比べ、1試合平均3000人ほど落ち込んでいるという統計がこのほど出た。これに対し、同球団のロン・トロスト最高執行責任者(COO)は、①春先の悪天候②人気選手のけが③他のスポーツチームへの注目移行など、観客動員数の減少要因は多々ある、との見解を述べた。
米野球に関するデータを参照できるウェブサイト、ベースボール・リファレンスによると、今シーズン(5月29日現在)のヤンキースの平均観客動員数は、前年同期より2915人少ない3万8035人であった。
今季のヤンキースは主力選手を欠きながらも予想以上の成績を収めている。だが、デレク・ジーター内野手やアレックス・ロドリゲス外野手などの人気選手が故障により戦線離脱していることで、生粋のファンではなく、「スター選手の活躍を間近で観たい」という観客にとって、高額を支払ってまでスタジアムに足を運びたいという気持ちはないようだ。
トロスト氏は「観戦チケットの高騰も要因の一つになっているのではないか」という意見に対し、「高額チケットはすぐに売り切れる。問題は、割引チケットが売れていないことだ。我々は常に各種割引チケットを用意している」と反論。また同氏は、今季より独自のチケット再販サイトを立ち上げているが、その効果は「未だ分からない」とコメントした。
球団共同オーナーのハル・スタインブレナー氏は、「子どもたちが夏休みに入り、天候が良くなれば、また観客は戻ってくるだろう」と期待している。