6日午前8時ごろ、ニューヨーク発フロリダ行きの米ジェットブルー航空の旅客機が、離陸直後に機体脇のエンジンに鳥が飛びこむバードストライクに見舞われ、ジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港に緊急着陸していたことが分かった。
調べによると、ジェットブルー1205便はホワイトプレーンズのウエストチェスター郡空港を離陸した直後、エンジンに不具合を感じたため、急きょ行き先をJFK空港に変更。同機は無事に着陸し、乗客らに死傷者はいなかった。
ニューヨーク周辺の空港では近年、同様の事故が多発しており、ジェットブルー航空ではことしに入ってすでに2回も旅客機が離陸後、空港に引き返す事態が発生している。
同市は2009年1月に、ラガーディア空港発のUSエアウェイズの旅客機がバードストライクによって両エンジン停止に陥り、ハドソン川に不時着した事故を受け、原因となった野生のカナダがん約1700羽を殺処分する対策を実施した。しかし、この方法ではバードストライク対策として大きな効果は期待できないうえ、野生動物の残虐に値するとして、動物保護団体などから批判の声が上がっている。