ニュージャージー・トランジットの運営委員会は12日、月例理事会で駅および車両へのWi-Fiシステム導入に関する審議を行い、承認した。これにより、同社はケーブルビジョンと提携し、一部の駅および車両内でWi-Fiサービスを順次導入することを決定した。
サービス導入は乗客からの強い要望を受けたもので、計画ではまず今年度末までに、ニューアークのペンシルベニア駅、ホーボーケンターミナル、セコーカスジャンクションの3駅で開始し、その後3年間でその他の駅と車内でのサービスを拡大していく予定。
乗客はケーブルビジョンオプティマムの契約顧客であればこのWi-Fiサービスを無料で使用できることになる。しかし非契約顧客に関しては、空港での無線インターネットの使用料と同様の料金体系とする方向で検討が進められているようだ。
ケーブルビジョンはトライステートに全米最大規模となる8万のホットスポット(アクセスポイント)を持つ。
なお今回のサービス導入に当たってニュージャージー・トランジット側の財政的負担は一切ないため、乗車料金が影響を受けることはなさそうだ。
一方、長距離鉄道会社アムトラックは、現在アセラ急行で導入されているWi-Fiサービスを4Gへアップグレードする旨を先月発表した。新サービス導入の列車は、ニュージャージー州トレントンとニューヨーク州間を結ぶノースイーストコリドー線で、今夏新たに運行開始の予定。