ニューヨーク市ではここ数年、利用者の増加に伴い、多くの映画館がオープンしてきたが、同市では初となるドキュメンタリー専門の映画館が、マンハッタン区チャイナタウンに建設されている。
2015年に完成予定の同館は、ラファイエット通り沿いのホワイト通りとウォーカー通りの間に位置する建物の1階部分に建設されており、先月行われた起工式には、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長や同区のスコット・ストリンガー区長、米著名映画監督であるマイケル・ムーア氏やモルガン・スパーロック氏などの関係者らが多数参列した。
同館を運営する非営利組織DCTVの共同創立者ジョン・アルパート氏は、「同市では、ドキュメンタリー映画を上映する映画館が少ない。長年ドキュメンタリー映画の製作を支援してきた我々が、今後はより多くの作り手に上映機会を提供できることが嬉しい」と喜びの胸中を語った。
映画愛好家の中には、より便利で安いネットフリックスなどのオンライン動画配信サービスを利用する人が急増しているが、それでも尚、映画館に足を運ぶ人も増加している。
米映画協会の報告書によると、2012年の映画の興行収入は、観客動員数の増加により11年と比べ6%増であった。