総カロリーが同じであれば、小さな食事を6回するより大きな食事を2回した方が減量には効果的—という研究成果を、チェコの研究チームが24日、シカゴの糖尿病学会で発表した。
2型糖尿病患者54人を対象にした今回の研究では、朝食と昼食のみ食べたグループは肥満指数(BMI)が平均1.23減少したのに対し、同じ内容の食事を6回に分けて食したグループは平均0.82減少した。
回数だけではなく食事の時間帯も大切で、研究チームのハンナ・カーリバ氏は、朝食は午前6時から10時の間に、昼食は正午から午後4時の間にとると効果的だと指摘している。これは脂肪の沈着が、午後、特に夕食の後に増加するためと考えられている。
以前は食事の回数を増やし食欲を抑えた方が減量には効果的だと言われていたが、2010年に英国の科学雑誌「British Journal of Nutrition」で発表された研究報告では、3回食事をする場合と比べ何ら違いはないという結果が出されていた。
疾病予防管理センター(CDC)によれば、全米の成人の3分の1が肥満とされ2型糖尿病になる危険性が高いが、体重を5%〜10%減らすことで、そのリスクを減らす効果があるとされている。