大手ファストフードチェーン、マクドナルドのニュージャージー州ハッケンサック郡リバーサイド店で、購入したコーヒーがこぼれて深刻な火傷を負ったとして、フロリダ州出身の男性が損害賠償を求め同社を訴えていることが分かった。
原告のフランチェスコ・ラファエル・ボルボーラさん(54歳)は2011年8月、リバーサイドのメイン通りにあるマクドナルド店舗で朝食を注文した際、店員がホットコーヒーの紙コップのふたをしっかりと閉めなかったために、着席したはずみで膝の上全体にコーヒーがこぼれたと主張。その結果、深刻な火傷を負い、近隣の病院に緊急搬送されたという。
マクドナルドに関しては約20年前にも、ニューメキシコ州の女性がコーヒーで重度の火傷を負ったとして同様の訴訟を起こし、裁判官が同社に対し280万ドルもの損害賠償の支払いを命じて話題になった。賠償金額は上告後に引き下げられたが、「安易に訴訟を起こすという風潮がまん延してしまう」などと批判の声が上がり、論争を呼んだ。
ボルボーラさんの代理人は、「マクドナルドのずさんなサービスが原因で起きた深刻な事件。このような訴訟に異議を唱える人でも、原告が生殖器に負った火傷を見れば何も言えなくなるだろう」とコメントしている。