公演中に出演者が事故死 シルク・ドゥ・ソレイユ

KÀ Theater ©Nils Becker


 カナダのエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)による6月29日のラスベガス公演中に事故があり、女性出演者が死亡した。
 事故は同市内のホテルMGMグランドで行われていた常設公演「カー」の舞台で起きた。死亡したのはサラ・ガヤードさん(31歳)で、舞台上方へ垂直にワイヤーで吊り上げられていたところ、約15メートルの高さから転落した。現時点で事故の原因は確定されていない。
 事故直後もいったんは公演を続行したが、共演者や観客の叫び声で中断。その後、「うめき声と女性共演者らの泣き声が舞台上から聞こえてきた」と観客の一人は話している。
 ガヤードさんは22年のキャリアを持つアクロバティックのベテランパフォーマーで、2児の母。2006年の初演以来、「カー」の主要メンバーの一人として世界各国を回っていた。
 シルク・ドゥ・ソレイユの公演で死亡事故が起きたのは今回が初めて。この事故を受け同団体は、「カー」の公演を無期限の中止とし、事故原因の究明のため当局に全面的に協力すると発表した。
 シルク・ドゥ・ソレイユは現在全米3都市で常設公演を行っており、ラスベガスでは事故が起きた「カー」を含む7つの公演を行っている。