ブルックリン区コニーアイランドの象徴ともいえる展望タワー「アストロタワー」の一部が解体されることになり、4日午前から工事が始まった。高さ約82メートルのアストロタワーは2日、タワーの揺れがいつもより大きいとの報告を受け、市の建築局から付近一帯には避難命令が出されていた。
専門家による検査が行われ、3日にはいったん揺れが収まったとされていたが、老朽化の進んだタワーは倒壊の危険があると判断され、早急に解体工事が行われることになった。
工事はタワー上部の赤い機械室部分の解体から始められ、現在も徐々に進められている。
2日以来、付近一帯は関係者以外立ち入り禁止だったが、4日の午後3時には避難命令が解除され、ルナパークは通常通りの営業を再開した。また、近隣で行われた恒例のホットドッグ大食いコンテストも予定通り開催された。
アストロタワーは1964年に建築され、当時は360度の展望が楽しめるジャイロタワーとして人気があったが、老朽化が進み2010年以降は使用されていなかった。しかしその後も人々からは“揺れるタワー”と親しみを込めて呼ばれ、コニーアイランドの風景の一部となっていただけに今回の解体を惜しむ声は多い。