来年の花火大会はイーストリバー側で NY市議会議員らが申し入れ

花火を間近で観るために、大会の開催5時間前からハドソン川沿いの公道で場所取りをする市民ら=4日(photo: Tome)


 ニューヨーク市議会議員で市長候補のビル・デ・ブラシオ氏らマンハッタン東地区を代表する地元政治家らが3日、5年連続でハドソン川沿いで行われている独立記念日の花火大会(メイシーズ主催)を、来年はイースト川沿いで開催するよう市側に申し入れた。
 花火大会はかつてイースト川沿いで開催されていたが、2009年にヘンリー・ハドソンの東海岸探検航海400年を記念してハドソン川沿いに移行。以来、毎年同地で行われるようになっているため、イースト川沿いでの開催を望む声が上がっており、昨年は署名も集められた。
 デ・ブラシオ氏は、「本来ニューヨーク市民全員が楽しむべき花火大会がハドソン川沿いで行われるとなると、マンハッタン区の東側やブルックリン区、クイーンズ区の住民が楽しむことができない」と訴え、2つの川で1年おきに開催することを提案している。
 メイシーズ側は、どちらで開催するかは毎年市当局と安全面や花火の規模などさまざまな条件を考慮して決定している、と説明。しかしブランド戦略の専門家は、「花火の開催場所を決定するのに、自社の宣伝効果をまず考慮するのは当然のこと」だとし、「ニュージャージー州側からも観られるハドソン川沿いで行った方がより効果が大きいとメイシーズは判断しているのではないか」と分析している。

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