NY市内の橋、11%が老朽化 構造上の欠陥見つかる
交通改革推進団体「トランスポーテーション・フォー・アメリカ」が発表した最新の調査によると、ニューヨーク市内に架かる橋は9基に1基が、修理の必要な状態にあることが分かった。
約1400基ある市の橋の11%で構造上の欠陥が見つかっているが、これは全米平均に相当する。地域別では、ブルックリン区の橋の34%、マンハッタン区の31%、ブロンクス区の16.9%、スタテン島の4%で欠陥が確認されている。
建築物専門の弁護士でインフラの欠陥に関する著書もあるバリー・レパトナー氏は、「前二政権が50億ドルをかけた市の橋の修復計画を表明し、ブルックリン橋、ベラザノ橋、ホワイトストーン橋などは既に修復済みである。今後も時間をかけて順次、修復作業を行っていく」と語った。
ニューヨーク州では過去2年間であらたに欠陥が見つかったのは61基で、その増加率は71基だったオクラホマ州に続き全米で2番目。ほとんどの橋は完成してから50年を経過すると修復が必要となるが、全米の橋の平均経過年数は42年で、多くが老朽化している。
ニューヨーク州内の橋は完成してから平均47年が経過しているが、欠陥が見つかった橋の平均経過年数は67年だった。
同調査は、連邦道路管理局による全米の橋梁検査データに基づいている。