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ニューヨーク市の観光マーケティング会社、NYC&カンパニーは8日、観光産業が同市にもたらす経済効果をまとめた報告書を、次期ニューヨーク市長選に出馬を表明している候補者らとメディアに向けて公開した。
発表されたデータによると、昨年同市を訪れた人の数は5200万人で過去最多を記録、2007年と比較すると約19%の大幅増加となった。また市外からの訪問者が市で使う金額は、平均で年間約370億ドルに上ることも分かった。
今回の統計データでは、国外からの旅行者が顕著に増えていることも判明。中でも、インド、中国、ブラジルなど、アジアおよび南米諸国からの旅行者の増加が目立った。
データをまとめたNYC&カンパニーは、現市長のマイケル・ブルームバーグ氏が06年に設立した企業。今回の発表について責任者のジョージ・フェルティッタ氏は、「市長候補のみなさんに、市の経済における観光業の重要性を認識してもらうだけでなく、今後さらに拡大していくためのアイデアを練ってもらうためにデータをまとめ公開した」と説明している。
クリスティン・クイン氏、ジョン・リュー氏、ビル・デ・ブラシオ氏ら次期市長候補者は、NYC&カンパニー主導による観光業の促進を今後も支援し、特にクイーンズ区やブルックリン区などへの観光客の呼び込みを後押ししていくことを表明している。
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