チャイナタウンで火災・爆発 消防士らがけが、３人重体

07/12/2013

　マンハッタン区のチャイナタウンにあるビルで11日、爆発と火災が発生し、４人の消防士ら合計12人が負傷した。
　ニューヨーク市消防局（ＦＤＮＹ）によると同日午後12時45分ごろ、同地区パイク通り17番地にある、１階にバス会社と美容院の店舗が入り、上階の15部屋が居住用アパートとして使用されている５階建てのレンガ造りのビルで火災が発生した。消防士らが駆け付け１階のドアを開けると、奥に炎が見えたという。
　爆発の衝撃と火災により、１〜３階の窓ガラスが粉々に飛び散り、ビル内の一部でわずかな倒壊が見られたが、構造上の問題はないという。消防士全員を含む負傷者のほとんどは火傷などの軽傷で済んだが、重体を負った３人はベルビュー・メディカルセンターなどの病院に搬送された。
　米紙ニューヨーク・タイムズは、１階の美容院でのスプレー状殺虫剤の使用法の誤りが爆発の原因であると報じた。この殺虫剤には、引火性の高い成分が含まれていたという。火は１時30分過ぎごろに消し止められた。
　同局副局長のロバート・ボイス氏によると、同ビルでは過去数年にわたり複数の建築基準法違反が見つかっており、今後も調査を進めるという。