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ニューヨーク州都市交通局(MTA)は15日、クイーンズ区とブルックリン区を結ぶ地下鉄G線の改革案を発表した。駅で車両が停車する位置が不明確なため、毎回車両を追い掛けて乗車しなくてはならないことで有名なG線だが、サービス向上がなかなか進まず利用客からは改革に対する苦情が多数寄せられていた。
具体的には今年末を期限とし、各駅のプラットフォームに電車の停車位置を示す標識を設置し、ベンチの位置もそれに合わせて変更することで、乗客が電車を待つ場所を明確にするとMTAは説明している。また昼から夕方にかけての時間帯の運行本数を2014年中旬までに25%増やすこと、運行間隔を均等にするよう時刻表を修正することなども改革案に含まれている。
G線の改革をMTAに申し入れたダニエル・スクアドロン上院議員は今回の発表を受け、「これでやっと駅のプラットフォームを全力疾走することがなくなる」と揶揄した。MTA側も、今回の改革によって毎回、後部車両だけが異常に混雑する状況を改善できると話している。
改革案が実行されれば、現在1時間に平均6本の運行サービスが7.5本へ、待ち時間は現在の平均10分から8分へと改善されるとのこと。
G線はニューヨーク市内を走る地下鉄路線の中で唯一マンハッタン区を通らない路線で、一日平均12万5000人が利用している。だが、年間を通して工事が多く頻繁に運休となるほか、運行本数が少ないため毎日の生活では頼りにならないなど、利用者からは“悪名高い路線”のレッテルが貼られている。
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