ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は17日、来年から施行となる連邦医療保険改革法(オバマケア)に合わせ、インターネットを通じ、個人で医療保険に加入する州民の保険料が、来年から値下がりすると発表した。
金融サービス課は17社の保険会社に対し、インターネット上の「ヘルス・ベネフィット・エクスチェンジ(HBE)」を介し販売する2014年度の安価な保険料率を承認した。新保険料率は従来のものより最低でも50%低く、現在、月額1000ドル以上の保険料を支払っている人の場合、わずか308ドルとなる。
連邦助成金を併用すると、保険料はさらに安価となる。新保険料率は、雇用主負担の企業医療保険には適用されない。HBEで販売される医療保険には、プレミアム、ゴールド、シルバー、ブロンズの4種類があり、収入によりそれぞれ支払う保険料が異なってくる。例えば、年収1万7000ドルの人がシルバーに加入する場合、月額保険料は約55ドル、年収2万ドルでは85ドル、2万5000ドルでは145ドルとなる。
州では個人で購入する医療保健の保険料が高額なため、加入者はわずか1万7000人。また、約260万人が保険に未加入といった状態であるが、新保険料率の適用により、今後数年間に約61万5000人が個人で医療保険へ新規加入することが見込まれている。