何をするにも健康な身体が資本ーと分かってはいるものの、「健康に気を使った生活を送っている」と胸を張って言い切れる人は意外と少ないのではないだろうか? 最後に健康診断を受けたのはいつだろう? 今、自分自身にそう問い掛けた人は、今こそ健康診断を受ける時期に差し掛かっているのではないだろうか。
何も症状がない今こそ、健康診断を!
欧米文化の影響を受け、人々の生活が飛躍的に豊かになった21世紀、偏った食生活や運動習慣などが原因となる「生活習慣病」を患い苦しんでいる日本人が大勢いることをご存知だろうか? 肉中心の食生活、慢性的な運動不足、飲酒・喫煙の習慣|これらはすべてがん、脳卒中、心疾患と〝日本の3大成人病〟と呼ばれる大病を誘発する危険要素となっている。
「身体に異常を感じない限り、健康について考えたり、健康的な生活を送るよう意識することは大変難しいですよね」と話すのは、ニュージャージー州ハッケンサックにある「リバーサイド健診センター」の霞竜雄先生。「自分の健康と向き合うためにも、定期的な健康診断の役割はとても大きいのです」と指摘する。
生活習慣病は〝サイレント・キラー〟とも呼ばれ、ある程度進行するまで症状がないという。だが、これを放置しておくと疾患が進行し、がんや心筋梗塞、脳梗塞をはじめとする深刻な病に倒れてしまう恐れもある。
「そこまで進む前に定期的に健康診断を受け、早期発見することが大切です。一年に一度は必ず医師に診てもらってください」と竜雄先生。症状が何もない今こそ、健康診断を受ける意味があるのだ。
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予防と早期発見が命を救う
〝予防と早期発見〟を最も大切にしている同センターでは、健康診断に力を注いでいる。幅広い検査項目を設けており、年齢や性別、生活習慣、過去の病歴などから、個人に合ったオリジナルメニューを作り、身体の細部まで問題がないか徹底的に検査してくれる。
例えば成人基本コースなら、一般測定に血液検査、B型肝炎抗原、甲状腺刺激ホルモン、胸部レントゲン、心電図などが含まれており、希望者は子宮頸がんや乳がんチェック(女性に限る)などもしてもらえるので心強い。
また40歳からはがんを患う確率がぐんと上がるので、一般的な検査に加え、胃透視検査や胃の内視鏡検査、腹部の超音波検査など、50歳以上ならばさらに肝臓や腎臓などの臓器の検査に加え、前立腺や大腸内視鏡検査なども対象になるという。
健康診断は約半日で終わるため、忙しいビジネスパーソンでも安心して利用できるという点でもポイントが高い。また希望者には健診後、担当医による個別カウンセリングが日本語で行われるので、あらためて自分自身の体内環境について知った上で、今後の健康増進へ向けたアドバイスをもらうこともできる。
日本人に多い〝胃がん〟内視鏡の権威による検査も
日本人ががんで亡くなる確率は4割と実に高いが、その中でも胃がんが多いということはよく知られている事実だ。日米において早い段階から内視鏡の研究に取り組んで来た同院の霞朝雄医院長は、「アメリカ人と比べ、日本人は胃がん罹患率が非常に高い。米国の病院では胃がんの検査を積極的に行う所が少ないのが現状ですが、当院では最新の技術を用いて徹底検査をし、早期発見と予防に努めています」と語る。
「素晴らしい人生を送るためにも、健康管理を怠ってはいけませんよ」と朝雄医院長。「自分自身の身体をもっと大切にしてあげてください」と微笑んだ。
■問い合わせ
◎リバーサイド健診センター
401 Hackensack Ave,
Hackensack, NJ
※ジョージワシントン橋から車で5〜6分!
201-678-1900(日本語可)
www.myriverside.net
月〜金:8:30am〜4:30pm
土:8:30am〜12:30pm