次期ニューヨーク市長選挙で最有力候補のひとりとされるアンソニー・ウィーナー氏に、またしてもスキャンダルが浮上した。
ゴシップサイト「The Dirty」によると、同氏は2012年夏からインターネットを介して一般女性との間で性的なメッセージをやり取りした上、自身の下半身を写した写真を送り付けていた。同サイトには女性から入手したとされる問題の写真も掲載され、衝撃を呼んでいる。
ウィーナー氏は下院議員だった11年、ツイッターを通じて同様のわいせつ写真を女性支持者に送り付けたことが発覚し、辞職に追い込まれた。その際には会見を開き、涙ながらに自身の妻や支持者、関係者などに謝罪していた。
今回報道された写真は辞職から1年以上が経過してから送られたもので、他の市長候補らからは「市の将来を議論する上で障害になる」(クイン氏)、「市長選への出馬を断念すべき」(デ・ブラシオ氏)、「市長にふさわしくない」(アルバニーズ氏)といった批判が相次いでいる。
ウィーナー氏は今回の暴露騒動を受けて記者会見を開き、「辞職後に3人の女性にわいせつな写真を送った」と認めた上で、「妻には市長選出馬前にすべてを話してあった」と釈明した。同席した妻のフマ・アベディン氏は、「夫はひどい過ちを犯したが、努力して問題に向き合った末に、彼を許すことができた」と説明した。
またウィーナー氏は、同日発表した声明の中で、「(前回のスキャンダルとは別に)他の写真やメッセージもいずれ明るみに出ることは分かっていた。報道されている内容には事実と異なる部分もあるが、私が過ちを犯したことは間違いない」と認めた上で、「これらの行為はすべて過去のこと。妻に謝罪し、幸い許しを得ることができた。私も妻も、前進することに力を注ぎたい」と述べ、市長選出馬を続行する意志を強調した。