シティバイクで会員の個人情報漏えい ソフトウエアの不具合で


 自転車シェアリングプログラム「シティバイク」会員の個人情報が、ソフトウエアの不具合により、ことし4月にウェブサイト上に誤って掲載され、プログラムの運営責任者が先週、関係する会員へ書面でその旨を通知していたことが判明した。
 米紙ウオールストリート・ジャーナルが入手した7月19日付の通知書によれば、データの漏えいは4月15日に起こり、会員1174人分のクレジットカード番号、暗証番号などを含む個人情報が「シティバイク」のウェブサイト上で一時閲覧可能の状態となった。
 プログラムの広報を担当するニューヨーク市交通局のセス・ソロモナウ氏は、漏えいしたのは年会員の個人情報で、発覚後セキュリティーシステムの不具合の原因を究明し5月末には修正されたと明らかにしたが、通知が遅れた理由については言及していない。またデータが悪用された事実は確認されていないが、「セキュリティー会社と協力して現在、対策強化に努めている」とも述べた。
 プログラム開始時には会費95ドルの年会員は約1万6000人と発表されたが、その後約6万1000人まで増加している。さらに一日あるいは一週間のパスを購入した人も含めると、シティバイクは現在18万人分の個人情報を管理していることになる。