イーストサイドのアクセス便利に 「スクート・トレイン」2019年運行開始

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)のロングアイランド鉄道(LIRR)は、イーストサイドのアクセスの迅速化と利便化を図るため、2019年から「スクート・トレイン(別名、ディーゼル・マルティプル・ユニッツ)」という名称の新しい鉄道の運行を開始する計画を発表した。
 ディーゼル・エンジンを搭載するスクート・トレインは、従来のディーゼル車両よりも車体が小さくなっており、費用効率が良く、より多くの本数を運行することができる。
 路線はブルックリン区とクイーンズ区ジャマイカ間、オイスターベイとミネオラ間、ロンコンコマとリバーヘッド間で運行する予定。
 駅や線路は既存のものを利用する予定だが、ロンコンコマ駅では他の列車との混雑が予想されるため、車両が完成次第、ロコンコマ駅再開発計画の一環として個別の駅と線路を建設する。 
 LIRR代表のヘレナ・ウイリアム氏は、現在、移動に自動車を利用する人が鉄道利用へ移行することを目標としており、そのために運行本数の拡大を目指していると、地元ラジオ局に語った。また最終的には、ポート・ジェファーソンとハンティントンへのサービスも展開する構えを示した。
 MTAは同計画に3720万ドルを費やす予定。スクート・トレインの運行が開始となった際には、1日2万人の利用が見込まれている。