ニューヨーク州の交通法がこのほど改正され、運転中の携帯電話の使用に対し、より厳しい罰則が科されることになった。
今回の改正では従来の上限だった100ドルの罰金が、最高150ドルに引き上げられた。また18カ月以内に2回目の違反をした場合は50〜200ドル、3回目は50〜400ドルの罰金がそれぞれ科されることになる。さらに免許証に加算されるポイントについても、現行の3ポイントから5ポイントに引き上げられる。
対象となる行為には通話のほか、テキストメッセージ、ゲーム、写真撮影も含まれる(緊急時の使用を除く)。
これについてニューヨーク市民からは、「厳しい罰則がなければ人々は運転中の携帯電話の使用をやめない。厳罰化には大賛成」「実際に事故が起きているのに、これまであまり注意が払われてこなかった。携帯電話を使いたい人は車をいったん道の脇に寄せればいいと思う」など、改正を歓迎する声が多く聞かれる。
また今回の改正では、飲酒運転に対する罰則もより厳しいものとなり、子どもが同乗している場合の飲酒運転が重犯罪扱いとなるほか、飲酒運転の有罪判決を受けた後に義務付けられる車内へのアルコール検知器の設置について、順守しなかった場合には偽証罪に問われるほか、1年以上の運転免許停止(現行では6カ月以上)となることも取り決められた。