恋人の娘をネット販売に かまってもらえない男、腹いせに

 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は、かまってくれない恋人への腹いせに恋人の生後2カ月になる娘をインターネット上で売り出したとして、児童虐待など複数の容疑で、スタテン島在住のポール・マルケス容疑者(22歳)を逮捕した。
 調べによると容疑者は7月29日と30日に、インターネット情報交換サイト「クレイグスリスト」の「赤ちゃん&子ども」のカテゴリーの掲示板に、「生後2カ月の乳児がいるがぜんそくを患っており、ある方向に向けると呼吸が停止するかもしれないと医者に言われ、イライラするから誰かもらって下さい」といった内容のメッセージを乳児の写真を添えて投稿した。提示された価格は、わずか100ドルだった。
 投稿欄に自身の携帯電話番号を掲載していたが、購入希望者から電話がかかってくると、乳児の母親である恋人の女性の電話番号を伝えたという。
 容疑者と乳児の母親はネットでチャットをする間柄で、複数回にわたり一緒に外出するなどしていたが、最近は女性の仕事が忙しくあまりかまってもらえなかったため、憤慨して犯行に至ったと供述している。
 一連の事件は、クレイグスリストの投稿を見た人が警察に通報したことで発覚。NYPDのコンピューター犯罪課が、投稿者のIPアドレスから犯人を突き止めた。