大学卒業後も親と同居 若い世代ほど寛容に


 不動産業者コールドウェル・バンカーが発表した最新の調査結果によると、大学を卒業した成人が実家に戻り親と暮らすことの賛否ついて、年齢が低いほど寛容である傾向にあることが分かった。
 同調査を受けた18〜34歳までの米国人は、大学卒業後、成人した子どもが実家で親と暮らすのが許されるのは5年までと答え、55歳以上では3年以内と答えた。子どもがいる18〜34歳の親においては6年までなら構わないとし、55歳以上は4年以内に独り立ちするべきだと答えている。
 また回答者の92%が、親と同居する成人の子どもは家事をするべきだと回答しているが、35歳以上では95%、18〜34歳では84%だった。家賃を払うべきかという問いには、全体の82%が払うべきであると回答。自分の家の購入資金を貯めるために、実家で親と暮らすのは構わないという回答者は80%だった。
 同社の社長兼最高経営責任者は「一、二世代前までは、大学を卒業すると独り立ちしてアパートを借り、その後自宅を購入するというのが一般的で、実家に戻って暮らすという選択は受け入れがたいことだった」と語った。
 また調査を行ったロビ・ルドウィッグ博士は、「最近は若者の独立意識が晩年化しており、27歳になって始めて18歳を迎えたような意識を持つ人が増えているのでは」と分析する。
 同調査は、2021人を対象に行われた。