世界で2番目に地価高い5番街 高級ブランド店のメッカ
“ショッピング・ストリート”として名高いマンハッタン区5番街の店舗家賃が、2013年第1四半期で前期比22%と大幅に上昇したことが分かった。
調査を行った不動産大手CBREによれば、5番街沿いの49丁目~59丁目間に位置するエリアの店舗家賃は年間平均で1平方フィートあたり3050ドルだった。これは、高級小売業がひしめく香港(4328ドル/1平方フィート)に次いで世界第2位の価格となる。
しかし一方で、サクス・フィフス・アベニューやプラダ、ルイ・ヴィトンなどが店舗を構える5番街への進出を望むアパレル企業は後を絶たず、ことしに入ってからラルフローレンやヴァレンティノなどの高級ブランドが相次いで新店舗をオープンしている。また近年は、スペインのザラやスウェーデンのH&M、日本のユニクロなど、低価格で人気の庶民派ブランドも相次いで参入を果たしている。
CBREはこれについて、「5番街のような超一流ブランドの旗艦店が軒並み建つ大通りには、世界中から観光客が集まる。ブランドの露出度も高く、大きな収益が期待できるため」と説明している。
また同社の調べによれば、マンハッタン区では今期、ソーホーやヘラルドスクエア、アッパーウエストサイド、フラットアイアン地域でも店舗家賃の上昇が見られた。
また、タイムズスクエア周辺の家賃は横ばいだったほか、ダウンタウンでは平均8.8%低下したことも判明した。